塾内偏差値と塾の意図■ 塾内模擬テストの偏差値でわかる塾の意図(参考*10/16の日記「偏差値」について)偏差値と言うものは、母体がちがうと同じ成績でも全く数値が ちがうというのはご存知のことと思います。 塾によって目標偏差値がちがうのもそのためですよね? 各塾が設定している目標偏差値の基準を見れば、だいたいその塾が きちんと面倒みるラインというのも見えてきます。 テスト業者が行って出した偏差値よりも、塾内で発表されている偏差値が すごく低いところもありますね。 一つは、「当塾はとても優秀な生徒ばかりなので、その中の平均点をとるお子さんだと、一般的には60ぐらいあるということになります。」という、アピール。 偏差値というのは一般的には75以上と45以下は正確には計れません。 細かく分布を知りたいゾーンを50~65の間に設定することが普通です。 塾が入試対策を得意としている学校をだいたい60前後に持ってきてあるというわけです。 例えば、ある学校を目指すとき、△塾で劣等感持ちながら無理無駄も多い大変な量の課題に悩まなくても、○塾か□塾にいけば必要な量だけきちんとやれば先生が力を入れて面倒みてくれると思うけど・・・なんてこともあるのです。 具体的に言うと、お子さんの志望校を塾内偏差値で45以下に設定している塾は避けた方がいいかなというのが私の考えです。 偏差値45ということは、計算すると100人中85~90番目という位置づけになるので、塾側の内心としては「宣伝効果」が期待できないと思っています。 また、大手になればなるほど規模が大きいために、実力のある講師はターゲットにしているクラスの担当となることが多く、それ以下のクラスにはそれなりの講師や新人講師となるケースがとても多いのも事実です。 「偏差値40だった子を60まであげて挑戦校に合格させた講師は何一つ評価されなかった。上司から、もともと能力のある子をどれだけ宣伝で獲得して灘・東大寺に運ぶかが塾の営業力。この二つ以外の学校の合格をどれだけ増やしても同じだと言われてイヤになった。」 「クレームになって辞められては困るからなにも注意はしなくていい。というのはおかしい。」 と私とは別の塾に勤めていたけど辞めてしまった友人がいます。 彼自身は灘出身だったんですけどね。 もちろん、実際に教室にいる講師からすれば、「先生」と言って慕ってくれる生徒への気持ちが強くなって、一生懸命授業し、少しでも成績を上げようと努力しているものだと思います。 ただ、そんな方針がちらつくところもあるので、その塾のターゲットの中に志望校があるのとないのとでは、通塾の意味がちがってきますということだけ・・・。少なくともお子さんの気持ちをもりあげるために個別指導や家庭教師やご両親のサポートなどの役割が大きくなることはまちがいないかと思います。 中学受験の場合の塾選び、高い学校に多数合格させているからといって、どの中学への準備も万端というわけでは決してありません。 その点だけはご注意を。レベル別にクラス分けをしていても教材も解説も同じ・・・という場合もよくあります。多くの子達に理解できるようにするために解説の仕方がちがうとかでなければ、レベル別クラスの意味はないというのも思うところです。 →次の記事を読む。 →TOP(記事一覧)にもどる。 ジャンル別一覧
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